|概要
- 日時:2006.4~
- 主体:Smart Campus
- 施策:全国100以上の大学にて、無料でコピー・スキャン・プリント・フルカラー印刷がすべてできるサービス
|良い仕組みポイント
1.学生に優しい
特徴は、なんといっても無料でコピー機が利用できることである。スキャンしてコピーするだけでなく、それをフルカラーで行っても印刷代はかからない。今でこそオンライン授業が浸透し、実際に紙で資料が配られることも少なくなり、さらに教科書も電子書籍で用意する人もいるが、紙で勉強したいという需要はまだまだあると考えられる。一部10円が通常のコピー機の価格であるが、それも何枚もコピーすれば、とりわけ学生にとっては一定の負担になることは間違いない。コピーはお金がかかるものだ、という常識を覆すことに成功している。
2.企業にとっても良い広告媒体
タダコピが無料でコピーを提供できる理由は、コピー用紙の後ろに企業の広告を載せているからである。広告を載せることで無料提供するという形は、他にも文房具などで事例があるが、それにはしっかりと広告を載せる側にもメリットがある。それは、必ずターゲット層に広告を見てもらえることだ。タダコピは大学にしか設置されていないため、見るのはほとんど大学生である。そこをペルソナとしている企業は、確実にその層に広告を届けることができる。
3. 費用削減と節電
タダコピのもう一つの特徴は、利用者はアプリをダウンロードし、そのアプリからコピー機の電源をつけることである。使用されない時間帯は電源が落ちた状態で、徹底的に節電を行うことでコストを抑えている。そもそも、節電は最近再び話題になってきたトピックである。経産省は2022年1,2月に電力危機が訪れ、予備率が安定供給ギリギリになるという見通しを出している。https://www.meti.go.jp/press/2021/10/20211027003/20211027003-1.pdf
もちろんスマホアプリで立ち上げるというステップを踏ませることで、電源の入った回数で利用状況を都度集計することもできる。その意味でも、このタダコピの利用方法は、ロールモデルになりうると考えられる。
|効果メモ
- 全国147大学186キャンパス に設置