|概要
- 日時:2022夏~
- 主体:NOT A HOTEL https://notahotel.com/
- 施策:自分の家でありながら、利用日以外の日はホテルとして運営される別荘
|良い仕組みポイント
1. テクノロジーの活用
NOT A HOTELにおいて、購入から利用予約などはすべてアプリ・サイトで完結する。家の中では、タブレットやスマートスピーカーを利用することで機器を操作し、明かりや温度・湿度などを調整できる。そのため、面倒なスイッチやパネル操作が不要であり、手間がかからずに快適な暮らしができる。これは、スマート家電が注目され、家中の家電がスマホと連携して操作できるようになっていく風潮を汲み取った仕組みと言える。さらに、家や個別クローゼットのキー、後述するホテル利用の収支は一つのアプリで利用でき、利用者は手間や無駄を限界まで排除した暮らし、運営を行うことができる。さらに、ちょっとした困りごと(例:バスタオルの追加など)はアプリ内のオンラインチャットにて、専用のコンシェルジュに尋ねることができる。このように、別荘を持つことにおける顧客の手間をできる限り排除し、顧客により快適な暮らしを提供している点は面白い。
2.投資のような感覚で購入
NOT A HOTELは、オーナーが使用しない日はホテルとして運営することができる。オーナーはアプリを使って自分の利用日を最長9ヶ月先まで選択でき、利用日以外は、3ヶ月前から自動的にホテルとしての予約を受け付ける。別荘という性質上毎日は使わないという点を有効活用できるため、買って終わりではなく買うことでまた利益をもたらしうる。さらに、予約などはアプリが自動で済ませてくれ、オーナー自身はほぼ手間をかけずにホテルを運営でき、アプリで売上を確認するだけである。登記して不動産資産としても所有できるため、感覚として投資に近い形で買うことができる家である。
3.ライフスタイルに合わせた所有と利用
もちろん、オーナーが1棟すべてを買うことで、その家について自由に自分の利用日とホテル運営日を分けることができる。その場合、家の中にオーナーのみ使用できるクローゼットが利用でき、荷物を持ち出さなくてもホテルとして利用できる。しかし、数人と別荘をシェアして所有することもできる。自分のライフスタイルに合わせて利用可能日を30日単位で購入できるため、試しに購入したり、好きな季節だけ購入したり、利用方法に多くのバリエーションがある。さらに、自分の利用可能日を消費することで、オーナーしか使えないNOT A HOTELの施設も利用することができる(シェア所有でも利用可)。このように、自由度が高く顧客がそれぞれのニーズに合わせて利用できるのは魅力である。
|効果メモ
- 2月にサイトを立ち上げてから1週間で約3000件の問い合わせやニュースレターの登録があった