|概要
- 日時:不明
- 主体:MOM HOUSE
- 施策:千葉県にあるシングルマザー専用の常に満室のシェアハウス。1階には保育園もあり。
|良い仕組みポイント
1.女性の貧困=社会課題への取り組み
SDGsへの注目が年々高まる中で、とりわけジェンダーについての言説の中で取り上げられるシングルマザーの貧困問題に直接アプローチしている。よく女性の管理職割合の少なさが取り上げられ、女性の収入向上のための地位向上を解決策として挙げる事例が見られるが、それは長期的な改善が必須になる。一方、このシェアハウスは直接シングルマザーの生活改善・利便性向上に寄与する方法として有効であろう。
2.シングルマザー特有のニーズに対応できる
このシェアハウスの特徴は、シングルマザー専用であるという点だ。そのため、シングルマザーの求めるニーズに特化した設備・インフラを整備できるため、お互いにとってベネフィットのある仕組みづくりが可能である。例えば、敷金・礼金や保証人不要、1階には保育園があり子どもを預けておくことができる、シェアハウスなのに各部屋の水回り完備、ハウスの目の前にベビー用品店がある、定期的にフードバンクからの支援もある、というシングルマザーのニーズにぴったりの待遇を提供している。シングルマザーというだけで部屋探しにハンデがついてしまうのが現在の世の中であるため、シングルマザー前提で受け入れられるような環境があることは、大きなメリットであると考えられる。
3.今後より活用できる可能性がある
シングルマザーのシェアハウスは、今後広がっていけばより付加価値を生み出すことができる。例えば、シングルマザーのシェアハウスを空き家の活用策として利用することで、シングルマザーの貧困以外の社会問題にも取り組むことができる。更に、不動産会社、コミュニティを運営するNPO法人、職業を斡旋できるような企業など、よりシングルマザーへの待遇を改善できるようなシェアハウス運営主体が生まれてくることで、シングルマザーへ多様なアプローチでシェアハウスを提供することができるようになると考えられる。
|効果メモ
満室状態
●18年4月23日 池上彰と”女子会”で特集
●17年7月11日 NEWS23で特集
|参考
シェアハウスはシングルマザーの助けになる? 母子家庭の厳しい賃貸事情
シングルマザー専用シェア MOM‐HOUSE – HIPPO HOUSE 埼玉東京のゲストハウス | シェアハウスのヒッポハウス