手を洗いたくなるシール

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概要

  • 日時:2020年4月
  • 主体:個人(株式会社 イクジットの社長妻よっしー)
  • 施策:
    • 透明のシールシートにウイルス柄を印刷
    • ドアノブなどに貼ることで菌を見える化
    • ブログからデータを自由にダウンロード可能にする

いい仕組みポイント

1. コロナ禍に突入してから実施までのスピード感


2020年3月頃から本格化したCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)。当時は情報も錯綜していましたが、咳やくしゃみによる「飛沫感染」に加えて、手すりやドアノブを触った手で口や鼻を触ることで粘膜から感染する「接触感染」でうつるということが言われていました。そんな不確実性の多い状況下において、少しでも「手洗い」を自発的に行えるようなアイデアを考え、実施する。この実行力はとても学ぶべき姿勢だなと感じました。

2. 自然と習慣化を促す


イラストシールによって、「ウイルス」という目に見えないものを可視化する。小さな工夫かもしれませんが、これだけで人間の意識や行動の変化を促しています。そして一度生まれた行動変容が継続するような仕掛けになっているのも素晴らしい。

手を洗いたくなるシールを作ったのは、職場で手洗いを習慣化したかったから。

スタッフはみな社会人であり、いい大人である。いまさら「手を洗いなさい」と言われて洗うのは心地よいことではないだろう。だから自動的に手を洗いたくなるしくみにした。

施策を実行した本人のブログにも記載があるとおり、子供っぽい施策にみえて大人に対する配慮がとてもされている。ただストレートに問題解決をするのではなく、それによってどのような感情が生まれるのかまで想像した上で仕組みを工夫する。この人間的な配慮こそ一番大切なのかもしれない。

効果メモ

  • twitterでバズる(2021/11/9現在の数字)
    • リツイート:37,000
    • 引用リツイート:1,603
    • いいね:144,000
  • バズることで「集合体恐怖症への配慮が足りない」「子どもにトラウマを与える」「かえって不潔」などネガティブな声も一部発生していた模様。これだけ大きなバズが生まれたらこそ、様々な意見も寄せられるのだろう。
  • 各種メディア露出

参考

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